認定NPO法人カタリバ

企業概要

2001年に設立された認定NPO法人カタリバ。10代の多感な時期を過ごす子どもたちが、自分の目標や興味の方向を見つける「きっかけ」をもたらすためにカタリバは発足しました。その背景にあるのは、社会の分断と格差の進行、度重なる震災による被害、また子どもたち自身の自己肯定感の低さなどの様々な課題です。たまたま生まれ育った環境や経験、社会の状況によって、自分のこれからをつくる「きっかけ」に出会えず、不安を抱えたまま生きていくようになってほしくない。そんな想いから、それらの課題と向き合い、「どんな環境に生まれ育っても、未来をつくりだす力を育める社会」というビジョンに向かって、活動を続けています。

ミッション

編集部コメント

社会構造の変化、未曾有の災害の発生など不安定な社会でこれからの人生を豊かに生きていくためには、自分から学び続ける「意欲」と、自分で切り拓いていく「創造性」が必要だとカタリバは考えます。そして「すべての10代へ」という言葉には、特定の子どもたちだけではなく、すべての子どもたちが平等に「意欲」と「創造性」を養うことができるべきであるという決意が表れています。

ビジョン

編集部コメント

「どんな環境に生まれ育っても」という部分から、ミッションの「すべての10代へ」という言葉と同じく、教育格差や家庭環境に子どもたちの未来が左右されてはいけないという意志の強さを感じます。また、そうした環境の違いを乗り越えて勉強ができるようになる、賢くなる、ということに留まらず、「自分で未来をつくりだす力を育む」ということをゴールに置いている部分に、生涯を通じて役立つ力を子どもたちに届けようとしていることが分かります。

事業とMVV

DISCOVER事業

10代の日常に、探究心とワクワクを。

子どもたちが、自分のやりたいこと、知りたいことを見つけられるよう、興味があるテーマとの出会いをもたらすための活動を行なっています。学校・放課後・地域など子どもたちを取り巻く様々な環境を舞台にサービスを展開。中でも、大学生や社会人との対話を通じて子どもたちがビジョン形成を行なう出張授業カタリ場は2021年時点で、32都道府県、約1300校で実施され、およそ22万人もの生徒に授業を届けてきました。多くの子どもたちが探究心を育むヒントをもたらしてきた事業といえるでしょう。

RESILIENCE事業

どんな環境に生まれ育っても、自分の未来を切り拓いていけるために。

家庭環境や経済状況など何らかの課題を抱える10代に、精神面でのサポートを中心に居場所づくりや学習サポートを行なっているのがこの事業です。ビジョンの「どんな環境に生まれ育っても」に強く紐づいた活動として、奨学プログラムや不登校支援、子ども食堂など多岐に渡って展開しています。

GLOCAL事業

地域コミュニティーと連携し、その地域ならではのアプローチで教育支援を。

世界に通用する考え方で地域の文化に向き合う“グローカル”に取り組む事業です。田舎ならではの豊かな人間関係や文化、自然を活かしながら、行政・地域企業・学校と連携した教育プロジェクトなどを行なっています。学校支援コーディネーター事業では、コーディネーターとして学校教育に参画することで、教員とは違った目線から、学校の未来に向けたコーディネート、カリキュラムマネジメントをサポートします。

POSTTRAUMATIC GROWTH事業

子どもたちが、自分の夢をあきらめないために。

災害によって精神的なショックを受けてしまったり、家庭的に不安定な状況になってしまった子どもたちが、自分の将来の夢をあきらめてしまうようなことがあってはならないという想いから始まった事業です。災害の状況に応じて、教育行政等と協議の上、リソースを集めて被災地の教育支援活動に取り組んでいます。

正直、以前からカタリバさんのお名前だけは知っていたものの、教育支援を行なうNPO法人、という情報しか知りませんでした。今回WWAで編集させていただき、理念や活動内容について調べたところ、すべての活動に理念が強く結びついており、本気でビジョン達成のために尽力されているんだなあということが分かりました。私が10代の頃にカタリバさんの出張授業などに参加していたら、自分の中でどんな発見があっただろう……と少し惜しくも感じます。今、コロナ禍で思うように動けず、不安を抱えている10代の子どもたちがたくさんいますが、カタリバさんの活動がそんな子どもたちに勇気を与える様子をこれからも見守り続けたいです。

認定NPO法人カタリバ公式HP(https://www.katariba.or.jp/)
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