企業概要
藻の一種であるユーグレナに注目し、その豊富な栄養素を生かした事業を展開しているのが、株式会社ユーグレナです。代表である出雲充氏がバングラデシュで目のあたりにした、栄養失調の深刻な問題を解決したいという想いから設立されました。ユーグレナの研究開発、商品展開はもちろん、環境事業や地域活性化にも取り組む同社は、「Sustainability First」というフィロソフィーを掲げています。健康や環境保護、貧困といった世界の課題を解決し、子どもたちの過ごしやすい未来をつくっていくために、ユーグレナは成長を続けています。
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ユーグレナ・フィロソフィー
Sustainability First
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編集部コメント
ユーグレナが最も大切にしている価値観が一言で表現されているのと同時に、その価値観を貫こうとする意思の強さも感じさせるフィロソフィーです。多くの企業が、CSRの取り組みとしてサステナビリティに着目する中、それを企業軸の真ん中に置いている点から、ユーグレナらしさを感じます。社内のどんな事業においても、また経営などの事業以外の部分でもサステナビリティをまず念頭に置き、社会を真っ直ぐに見つめるユーグレナの企業としての姿勢が伝わってきます。
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行動指針
・多様性を力に(Diversity empowers our business.)
・まず一歩(Just practice!)
・すべてのユーグリーのために(One for all, all for ‘euglee’.) -
編集部コメント
どの行動指針も、フィロソフィーと強く結びついています。特に「まず一歩」という行動指針は、サステナブルな社会という大きな目標のために、一人ひとりが毎日少しずつでも変化を起こしていこうとすることの大切さが表れていると思います。また「ユーグリー」という表現は、ユーグレナが目指す未来を共有するすべての人のことを指すそうです。より過ごしやすく健康な社会を求める人々に、自分たちができることで貢献しようとする気持ちが伝わってきます。
事業とMVV
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ヘルスケア事業
すべての人の栄養が滞りなく、健やかに暮らせる世の中を目指して
- ユーグレナの豊富な栄養素に着目し、その魅力を活かした食品や化粧品を開発・販売している事業です。ペットボトルではなく環境に優しいカートカンを使用するなど、容器や包装においてもサステナビリティを第一に考えた取り組みを行なっています。
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エネルギー・環境事業
子どもたちの未来のために、自然環境を守っていく
- ユーグレナディーゼル燃料やバイオジェット燃料といった、環境にやさしい燃料の開発を行ない、環境に負荷をかけずに人々の快適な生活を保つことを目指す事業です。「すべてのユーグリーのために」様々な分野で使えるバイオ燃料を開発して、豊かな未来に向けた多角的なアプローチをしています。
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ソーシャルビジネス事業
貧困で苦しむ人を救い、健康な生活を届けたい
- 売り上げの一部でバングラデシュの子どもたちにユーグレナクッキーを届けるなど、貧困や飢餓で苦しむ世界の人々を健康にするための取り組みを行なっています。また、栄養価の高い緑豆の栽培をバングラデシュで行なうことで、貧困層の雇用創出、ノウハウの導入などを進め、貧困で苦しむ人々を一人でも多く救おうとしています。
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リアルテックファンド事業
地球の課題解決を目指す企業を応援する
- 地球や人類の課題を解決するための革新的なテクノロジーを持つスタートアップの投資育成を行なう事業です。「Sustainability First」を自分たちだけで掲げるのではなく、共にサステナビリティを目指す企業と協力していこうとする姿勢が表れています
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八重山地域の活性化事業
ユーグレナの故郷である、八重山地域を活性化する
- 生産拠点が石垣島であるユーグレナにとって、八重山地域は故郷とも言える場所です。自分たちの事業を行なうことができているのは、八重山地域があってこそ。そのため、教育支援プロジェクトやスポーツ活動など、地域振興を目指した取り組みを数多く行なっています。
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ユーグレナの研究開発事業
社会のために、栄養豊富なユーグレナの可能性を追求する
- 栄養豊富なユーグレナの可能性をもっと広げるため、研究開発を行なう事業です。ユーグレナの継続摂取が脳の状態に効果的に寄与することを確認するなど、この研究によって人々の健康促進に役立つ情報が数多く明らかにされています。「まず一歩」を踏み出すために、毎日たゆまぬ努力を重ねて研究を行なっていることが分かります。
株式会社ユーグレナ公式HP(https://www.euglena.jp/)
※こちらのサイトは弊社の著作物ではございません。
編集者の一言
「ユーグレナが体に良いらしい」という齧りかけの知識しかなかったのですが、今回WWAの執筆をさせていただいたことで、ユーグレナさんがなぜそこまでユーグレナに注力するのか、そして成長を続けることができているのかを知ることができました。代表の出雲充氏がバングラデシュで栄養失調に苦しむ人々の姿を見て「なんとかしたい」と思ったその瞬間から今日に至るまで、ユーグレナさんはずっと変わらずサステナビリティを追い続けています。それは、未来のためにという熱い想いが社員全員に共通しているからこそ可能なのだと思います。サステナビリティの必要性について叫ばれる今、その最前線で課題解決に取り組むユーグレナさんを今後も応援していきたいです。