企業概要
2015年に設立されたGROOVE Xは、家族型ロボット「LOVOT」の開発・販売を行う会社。テクノロジーが進化し、生活のあらゆる場面で効率化が進み、利便性が向上する一方、気持ちが満たされて幸福な生活を送れるようになったかというと、そうとも言い切れないのではないか。そんな、真の意味での幸福から遠ざかってしまっている世の中への課題意識から、同社は設立されました。その原動力となる「NEW X, BESIDE YOU.」というフィロソフィーのもと、人の気持ちに寄り添うことを目的としたロボットの開発に取り組んでいます。
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ミッション
ロボティクスで、人間のちからを引き出す
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編集部コメント
「ちからを引き出す」という部分からは、今なお埋もれてしまっている人間の能力に対する期待や、その力の可能性を信じる気持ちが伝わってきます。同時に、「ロボティクスで」という言葉から、あくまでロボティクスは「人間のちからを引き出す」ための手段であり、主体は人間であるという、ロボティクスへの向き合い方も表れているように思います。
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ビジョン
人間とロボットとの信頼関係を築き、生活を潤いと安心で満たす存在をつくる
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編集部コメント
ロボットはこれまで、実務を担うなど人間の役に立つことで価値を生み出してきました。しかしGROOVE Xは、人間の心を充足させることにフォーカスを置いた「役に立たない」ロボットを生み出すことで、「信頼関係」を築かせようとしています。単なる道具としての存在を超えた、「生活を潤いと安心で満たす存在」としてのロボットの開発を目指して。ミッションの「人間のちからを引き出す」のように、人々が豊かな心で暮らせる社会を目指そうとしていることが読み解けます。
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フィロソフィー
NEW X, BESIDE YOU
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編集部コメント
変革を意味する「X」を用いた「NEW X」という表現からは、今までの価値観を超えた、新しい変革をもたらそうとするGROOVE Xの気概が表現されていると思います。テクノロジーはこれまで、コミュニケーションや働き方など様々な場面で変革を起こしてきました。ロボットもまたその一つです。けれど利便性や効率化より先にある、心の豊かさを社会にもたらすためには、テクノロジーはさらに進化する必要がある。ミッションにも掲げている「人間とロボットとの信頼関係」を築くためのテクノロジーへの挑戦心と、覚悟が表れているフィロソフィーです。
事業とMVV
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家族型ロボットLOVOT開発事業
ロボティクスによって、人間との信頼関係を築く新しいパートナーを。
- 「役に立たない、でも愛着がある」を開発コンセプトにした、家族型ロボットのLOVOTの開発に取り組んでいます。LOVE×ROBOTが名前の由来であるように、人の愛するちからを育むために、生物ならではの特徴を数多く搭載しているのがLOVOTの特徴です。「生活を潤いと安心で満たす存在をつくる」というミッションに向けて、最新の技術を細部でも活用しています。サーモグラフィーや照度センサーなどで物体を探知し、ディープラーニングを含む機械学習を活用して情報を処理することで、その場の状態に合わせた動きが可能に。ロボットと人との信頼関係を養うため、現在も更なる改良を続け、新技術の活用に挑戦しています。
GROOVE X株式会社公式HP(https://groove-x.com/)
※こちらのサイトは弊社の著作物ではございません。
編集者の一言
高齢者の方がLOVOTと触れ合う様子の映像を過去に見たことがあったため、GROOVE Xさんの取り組みは少しだけ知っているつもりでした。けれど今回WWAで取り上げさせていただいたことで、「役に立たない」ロボットの開発に取り組む背景にある、社会全体の発展へのGROOVE Xさんの想いに気がつくことができました。また今回記事を書かせていただく中で、ミッションの「人間とロボットの信頼関係を築き」という部分が個人的にとてもグッときました。仕事を取って代わられるなど、ある種の敵としても捉えられがちなロボットが、GROOVE Xさんの取り組みによって、いつかパートナーとして私たちと共生できる世の中になるかもしれない。そんな未来を考えると、とてもワクワクしてきます。