企業概要
1953年に創業し、刃物の産地として有名な新潟・燕三条で刃物の製造を行なうのが、藤次郎株式会社です。創業以来、切れ味を追求して、素材の厳選、伝統技術の継承、そして技術革新への挑戦を続けてきました。その技術や挑戦心により、高品質かつ、時代に合わせた新しい製品を多数展開しています。全ての工程に職人の手が加わっているため、その鋭利性・耐久性・耐錆性から、いくつものシリーズがグッドデザイン賞にも選ばれています。近年は日本にとどまらず、ヨーロッパなど世界への進出を積極的に行なっています。
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フィロソフィー
切れ味のもう一歩先へ
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編集部コメント
刃物の製造会社として切れ味を追求するだけではなく、その製品を使うお客様に驚きや喜びといった体験を提供することや、料理業界の発展やメイドインジャパンのブランドの継承など、製品の先にある社会に対しても貢献できる製品を作ることを目指しているのが伝わってきます。そのため藤次郎では、砥石の使い方をレクチャーするメンテナンスサービスを始めたり、これまでの製品を集めたギャラリーを創設するなど、刃物を買った後の楽しさや刃物の歴史を伝える活動も行なっています。創業当初から切れ味を追求してきた企業ですが、それだけではなく、時代の流れや人々のニーズを汲みながら幅広く貢献していこうとする姿勢が表れているコピーです。
事業とMVV
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刃物製造
材料の調達から完成まで一貫して手がけ、世界に日本の刃物文化を広めていく
- 洋包丁・和包丁問わず、さらにはそば切りなどの特殊包丁まで幅広く手がけています。藤次郎の刃物製造の特長は、材料の調達から完成まで一貫して手がけており、且つ全ての工程を職人が確認している点です。ほんの少しのズレや歪みが切れ味に大きく影響してしまうことから、こうした細やかなこだわりが重要となってくるのです。このクオリティの高さとこだわりの姿勢は、海外からの注目も集めています。そのため2004年からフランス料理文化センターやメートル・ド・セルヴィスの会の活動に参加するなど、海外進出も積極的に行なっています。その活動の背景にあるのは、「世界の食文化の交流と伝承に貢献したい」「日本の道具で世界の食文化を支えたい」という想いです。「切れ味のもう一歩先へ」の実現に向けて、刃物を製造するだけではなく、食文化や日本文化の発展にも注力していこうとしています。
藤次郎株式会社公式HP(https://tojiro.net/)
※こちらのサイトは弊社の著作物ではございません。
編集者の一言
以前新潟の三条市を訪れた際に、新潟が刃物の産地として有名だと学んだことが藤次郎さんを知ったきっかけです。その品質と想いに共感して、今回WWAで取り上げさせていただきました。そんな藤次郎さんの「切れ味のもう一歩先へ」というフィロソフィーには、より高い品質を目指すというそのままの意味が込められているのだと思っていたのですが、今回取り上げさせていただいたことで、「もう一歩先」が何を指しているのかがよく分かりました。品質の追求だけではなく、その先にいるお客様や社会、未来に対して貢献しようとする。そして食文化や日本文化を継承していくという、使命が表れているのだと感じました。藤次郎さんの刃物を、私も使ってみたいです。