株式会社丸井グループ

企業概要

丸井は、リアル店舗を中心とする小売事業、EPOSカードを中心とするフィンテック事業、スタートアップやD2C企業への投資を行う共創投資事業の3つの事業を中核に据えるグループ会社です。丸井は、日本で初めてクレジットカードを発行するなど小売と金融が一体となったビジネスモデルを展開していました。しかし近年、時代の潮流を鑑みて、社会課題をインクルージョンの視点から共創する共創投資の事業を新たにスタートするなど、ビジョンの達成に向けた急速な変化を遂げています。

ミッション

編集部コメント

昭和初期、家具の月賦販売(家具を一括払いで購入するのではなく、月割で購入する方法)からスタートした丸井。その根幹にあるのは創業者の言葉「信用は与えるものではなく、お客さまと共につくるもの」「景気は自らつくるもの」。顧客の「しあわせ」を共に創り、そして「しあわせ」の形が変わるたびに自らを表す言葉や姿形を創り変えてゆく。創業から続く想いが、令和のこの時代に合う形で表現されたミッションステートメントだと思います。

ビジョン2050

編集部コメント

「利益か幸せか」。ビジネスの世界では二項対立になりがちなこの捉え方を、「利益も幸せも」と捉える。ESG投資が未だ認知されていなかった、2016年の段階から取り組んでいた丸井だからこそ、綺麗事ではなくこの壮大なビジョンに本気で取り組む姿勢を感じます。このビジョンも、創業者の「信用は与えるものではなく、お客さまと共につくるもの」という言葉から一貫して、ステークホルダーの未来を思い続けてきたからこそ体現された言葉になっています。また、ビジョンに明確な年数を定めている点からも、達成への気概が伝わってきます。

PHILOSOPHY

編集部コメント

「景気は自らつくるもの」という創業者の言葉を感じさせるフィロソフィーです。成長を、相手の想いや痛みを理解できる「共感する力」が育むことだと定義しています。そして、この成長は社員一人ひとりの自己実現によって生み出されると捉えるところに、ミッションにもある「インクルーシブで豊かな社会」との一貫性を感じます。

VALUES

編集部コメント

創業者の言葉を自社の独自の価値として打ち出し続けているところに、丸井の精神を感じます。目指す先は、創業者の想いを今必要な言葉に創り変えながらも、根幹の言葉は変えない。過去から変わらず、これから先も共創を続けていく精神を持ち続ける意志が伝わるステートメントになっています。

事業とMVV

小売事業

パーソナライズされたニーズに届けることで、一人ひとりの「しあわせ」を叶える

人口減少や消費低迷など、小売事業にとって厳しい環境の中、D2Cモデルに着目し、一人ひとりに必要なサービスを届ける事業形態にシフト。従来の店舗に関しては「売らない店」をコンセプトに、オンラインに特化し販売するD2C企業の製品をオフラインで体験できる空間を提供するなど革新を続けています。

共創事業

「しあわせ」を叶える共創のエコシステムを創る

ファイナンシャルリターンを目指すのではなく、ビジョンを共有し、実現するための共創投資を行っています。丸井グループが磨き上げてきた、小売・フィンテックの知見とシナジーを生み出しながら、すべての人々が幸せになれる社会を実現するためのエコシステム創りを目指しています。

フィンテック事業

インクルーシブで豊かな社会に必要なお金を巡らせる

丸井グループは先陣を切って、富裕層に閉ざされた閉鎖的な金融サービスを、収入の少ない若年層にも開かれたサービスに変化させてきました。近年では、再エネ電力との契約をカードを通して円滑に行えるサービスを展開するなど、社会貢献市場にお金を巡らせる取り組みを始めています。

数多くの企業がSDGsを掲げるようになり、社会貢献やインクルーシブな社会を意識するようになりました。その中で、綺麗事の言葉で終わらせるのではなく全社で掲げ、実際の事業にも反映し実行している丸井グループに感銘を受け今回特集させていただきました。調べていく中で、ただ時代の潮流に合わせて始めたのではない丸井の奥深さを理解しました。創業当時から貫かれている「信用は与えるものではなく、お客さまと共につくるもの」「景気は自らつくるもの」に照らし合わせ、時代とともに姿を変えていく丸井グループの打ち出す言葉には非常に重みのあるメッセージを感じます。昔から大切にされている哲学、そして今の時代の潮流。ともするとどちらかに偏ってしまう2つのあり方を統合したMVVを掲げる丸井だからこそ、二項対立を乗り越えられると信じれるのだと思いました。

株式会社丸井グループ公式HP(https://www.0101maruigroup.co.jp/) ※こちらのサイトは弊社の著作物ではございません。