企業概要
愛知県半田市で1804年に創業して以来、200年以上にわたって調味料や加工食品の提供を続けているのが株式会社Mizkan Holdings(以下:ミツカン)です。発酵という自然の力を活かしてお酢を作ることからスタートしたミツカンは、食酢やぽん酢においては国内市場シェアNo. 1を誇っており、今や国内外を問わずグローバルに商品を届けています。そんなミツカンの事業やサステナビリティの活動の軸となっているのが、「やがて、いのちに変わるもの。」というビジョンです。いのちに変わっていく食品を安全に提供することへの覚悟を持って、挑戦を続けています。
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ミッション①
買う身になって まごころこめて 良い品を
〜相手の身になって考える〜 -
編集部コメント
顧客をはじめとする、ステークホルダーの視点を第一に考えていることが表れたコピーです。特に「まごころ」という表現からは、ステークホルダーへの感謝と、それに対して嘘や装飾なしに誠実に応える集団であろうとする想いが伝わってきます。また「良い品を」という部分は、「良い」味だけではなく、環境にも健康にも「良い」品を届けようとする、幅広い意味を含んでいるように感じます。
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ミッション②
脚下照顧に基づく現状否認の実行
〜自身をよく見て挑戦する〜 -
編集部コメント
「自分の足元をよく見なさい」という意味の禅家の言葉である「脚下照顧」を掲げ、常に自分たち自身を謙虚に見つめ直し、成長していこうという気持ちが表現されています。また、ただの挑戦ではなく「自身をよく見て挑戦する」と語っているところにミツカンらしさを感じます。安心や安全という脚下を意識して、自身をよく見ることを大切にしようという、健康や命にも関わる「食品」を扱う企業としての責任感が表れています。
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ビジョン
やがて、いのちに変わるもの。
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編集部コメント
食とはいのちを生み出すものであるという、食本来の価値に光を当てるようなコピーです。おいしさももちろん追い求めながらも、健やかな命を守るという、食の根幹にある価値を何よりも大切にしたいというミツカンの責任と覚悟が表れているのだと思います。また「いのち」とは、親から子へと続いていくものであり、いわば未来につながる言葉です。環境に優しく、安全でおいしいものを作ることで、次の豊かな未来に繋げていこうとする想いも含まれているように感じます。
事業とMVV
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日本+アジア事業
日本の食卓の味を、どこにいても楽しめるように。
- 酢、ぽん酢、つゆ・鍋つゆ、そして納豆などを中心とした家庭向けの食品や、外食や中食向けの食品を提供しています。アジアにおいては、中国や香港、シンガポールを拠点に、そのエリアに在住する日本人家庭や、日本食レストランに向けた商品を提案しています。ミッションの「買う身になって」の通り、国外にいても日本の味を楽しみたいであろうという、現地の人々の目線に立った商品展開を行なっています。
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北米事業
「買う身になって」、北米の食文化形成に貢献する。
- 「RAGU(ラグー)」や「BERTOLLI(ベルトーリ)」などのパスタソースと食酢を中心に展開している事業です。北米に舞台を移しても、「買う身になる」ことを大切にして、現地でニーズのある手作り感のあるものや新鮮な素材を活かした商品を展開し、食文化形成を目指しています。
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欧州事業
長く親しまれるような、家庭向けの食品や日本食を届ける。
- スィートピクルスを中心とした、家庭向けブランドビジネス、日本食ビジネスを展開しています。日本レストランの増加など日本食市場が成長している昨今だからこそ、日本食ビジネスを展開し、現地の買う人の目線に立った商品展開を目指した結果、ビネガーやピクルスは欧州で特に人気の商品となっています。
株式会社 Mizkan Holdings公式HP(https://www.mizkanholdings.com/ja/)
※こちらのサイトは弊社の著作物ではございません。
編集者の一言
「やがて、いのちに変わるもの。」というミツカンさんのあまりにも有名なビジョンは、以前から素敵だなあと思っていたのですが、今回WWAで取り上げさせていただいたことで、よりそのスローガンの意味を深く知ることができました。「なんとなくかっこいいから」「他社と差別化するため」といった安直な理由ではなく、ミツカンさんのこれまでの挑戦の歴史や、未来への眼差し、自分たちの商品に対するプライドが表れているのがこのスローガンなのだと思います。また、食とはいのちに変わるものであることに気づいたことで、食事の時間をもっと大切にしようと思いました。だからこそ、当たり前のように豊かな食事ができることに感謝して過ごしていきたいです。ミツカンさんが今後も300年、400年と歴史を創っていくことを願っています。