企業概要
2012年に福岡に設立されたNPO法人アカツキは、NPO法人の事務、内部コミュニケーションやファンドレイジングのコンサルティングを行う団体です。その取り組みの背景には、多くのNPO法人が寄付や寄付者への情報提供ができず、運営困難に陥ってしまうという現状への危機感がありました。人々が支え合って生きていける社会を目指して活動しているNPO法人が、運営のノウハウがないためにその目的を果たすことなく消えていってしまうのはもったいない。そこでアカツキは研修や講座を通じて、それぞれのNPO法人が自分たちの目的を達成できるための仕組みづくりを行なっています。
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ビジョン
持ち寄って働く、寄り合って暮らす。それぞれの『私たち』に拓かれた社会へ。
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編集部コメント
「持ち寄って働く、寄り合って暮らす」という言葉のとおり、人と人が協力し合い、誰もが快適に過ごせるような世の中を目指していることが分かります。またそのような世の中を、「それぞれの『私たち』に拓かれた社会」と表現している点からは、周囲との違いによって生きにくさを感じている人々や社会に取り残されてしまっている人々含め、全ての人が共存していける社会を切り拓いていくことへの覚悟が表れています。
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ミッション
1.参加と協力の仕組みを育てる
2.試されない関係性を広げる -
編集部コメント
「仕組みを育てる」という表現から、アカツキがただ一過性の社会参画を進めようとしているのではなく、地域に根付く長期的な社会参画の文化を作ろうとしていることが伝わってきます。また、「試されない関係性」というミッションは、肩書きや容姿、人種によって評価されることのない社会への想いが込められており、ビジョンの「拓かれた社会」についてより深く表現しているように思います。
事業とMVV
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コンサルティング事業
協力と参加の仕組みを育てるために、ノウハウを共有していく。
- NPOの経営に関する基礎知識やファンドレイジングのノウハウを伝え、各団体の課題に合った解決プランを提案する事業です。アカツキの考えるファンドレイジングとは、単に資金調達を意味するだけではありません。NPO法人が市民から協力を得て、仲間を増やしていく過程も含んでいます。そのため、自分たち団体の意義をどう伝えるか、どう表現するかまだ含めたコンサルティングを行なっています。
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人材育成・コミュニティ構築事業
座学だけではなく、現場で活かせるフレームワークまで含めた研修を。
- NPO法人やファンドレイジングの背景についての知見を深める研修や講座を実施しています。これまでのクライアントの実践事例を取り上げたり、グループワークを行なったりすることで、参加者に現場で活かせるフレームワークを共有しています。まさに、「仕組み」づくりの一手を担う事業です。
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調査研究事業
今日の業界の位置付けや傾向を伝え、向かうべき方向を伝える。
- 国内外を問わず、NPOや市民活動の最新事例を紹介したり、法人事務体制整備など複雑な手続き方法をまとめた資料を作成しています。今日のNPOの業界がどのような傾向にあるのかを共有することで、今後どう進んでいくべきかを伝える役割を担っています。
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コレクティブ・スペース「エンガワ」
人々がありのままの自分でいられる居場所づくり。
- 「交流、しなくてもいい場所、成長、してもしなくてもいい場所。」をテーマに、ゆるやかに関係性を紡いでいくことを目的としたスペースを提供する活動が「エンガワ」です。ミッションの「試されない関係性を広げる」のように、人々がありのままでいられる居場所づくりを目指しています。
NPO法人アカツキ公式HP(https://aka-tsuki.org/)
※こちらのサイトは弊社の著作物ではございません。
編集者の一言
今回、アカツキさんの「試されない関係性を広げる」をいうミッションに強く共感して、WWAに掲載させていただくことを決めました。昨今は多様性やインクルーシブ社会といった言葉が広まってきたように、人々がお互いを認め合い、共存していける社会を目指す動きが広がりつつあると思います。一方で、それでもなお仕事や地位、容姿によって「試される」というのが健在しているのも事実です。「試されない関係性を広げる」ことが、より多くの人々が自分らしく、笑顔で生きていける社会につながるのだろうと思いました。そんな社会に向かって、多くのNPO法人をサポートし続けていくアカツキさんのこれからを見守っていきたいです。